環境省 統計資料 「犬・猫の殺処分状況」平成27年度
犬・猫の殺処分について平成27年のデータを見てみましょう。
【殺処分件数】 平成26年度 101,338件
平成27年度 82,902件
これだけ見ると、前年と比べ年間で約2万匹の命が救われ、平成16年の394,799件と比べると5分の1に減っているように見えます。
これは「殺処分ゼロ」政策の成果とも見えますが、実際には商品価値がなくなり、ペット業界で不要となった犬や猫の処分を業者が有料で引き取る「引き取り屋」が保健所に変わり預かっていっているのが現状です。
動物愛護管理法により、「引き取り屋」も終生飼養の確保を図ることが義務づけられており、容易に処分はできません。
しかし動物たちは、最低限のエサ、劣悪な飼育環境の中でただ殺さないというだけの状況。そのうち、病気になり死んでいくことになります。 果たしてこれが本当に犬・猫のためになっているかというと、何も変わっていないと言わざるを得ません。
全体で約1兆4,000億とも言われるペット市場。
そこには必ずビジネスが発生します。環境省にはぜひ、問題の根本を見てもらい、人間にとっても犬猫にとっても幸せな世界にしてもらいたいです。